仮想通貨を年率(利回り)で考えるのは危険です。
持っているだけで枚数が増える！ だから儲かります！
といったうたい文句の仮想通貨には詐欺が多いです。
いかにも儲かりそうですよね？
もしその１万円札を１枚持っていたら、１年間で１０枚増えるといった１万円札があったら、それは魔法の１万円札です。
さらにその増えた１万円札も次の１年間で１０枚に増えるならば、あっという間に大金持ちになれますよね？
でも、それは魔法の１万円札の存在する枚数が極めて少ない場合です。
みんなかその１万円札を持っていたら、日本という国があっという間にインフレになってしまいます。
仮想通貨の場合は、持っていると枚数が勝って増えるPOS通貨(厳密にはSTAKEするわけですから、勝手に増えるのとは異なります。)は価格が上がりづらいです。
話題になると買い手は集まりますが、価格が上がってくると、仮想通貨の保有者が手放します。
時によっては、物凄い枚数が売り板に並びます。
もうこうなってしまうと、それに負けないぐらい買い手が現れないと、価格は上がりません。
保有者は新規の買い手が欲しいのでさらに掲示板やSNSで買いを煽ります。
新規の買い手には仮想通貨の初心者が多いので、話題になっていたら購入してしまいますよね。
でももうこの時点では、価格は上がりません。
上がっても少しだけです。
保有者はそれこそ増やした仮想通貨をたくさん持っています。
その一定数を常に売ってしまいたいと思っている保有者はたくさんいます。
上がれば当然売ります。
新規の買い手が減ってくると、価格は下へ下へと動きます。
損きりしてしまう新規の買い手も出てくるので、さらに下がります。
まあこういった具合にだいたい値動きするので、仮想通貨で年利や利回りなどといったことはなかなか語れないですね。
結果として儲かる仮想通貨はありますが、それは少数だと思います。
もちろんPOS通貨のなかにも有望な仮想通貨はあります。
でもその有望さは決して年利や利回りで語れるものではないですね。
儲かります、という話は仮想通貨業界ではだいたい怪しいと思ってください。
さんざん詐欺(スキャム)にひっかかったわたしの素直な感想です。
