暗約領域 新宿鮫XI を購入しました。
新宿鮫ファンにとっては待ちに待ったという感じですね。
前作絆回廊以来、実に8年ぶりの新宿鮫の新刊です。
桃井さんの八回忌です。
装丁が良いですね。
とても新宿鮫らしいです。
帯のコピーは、新宿鮫ファンなら必要ないですね。
新規読者を開拓するなら、もう少し内容か、鮫島に興味を持ってもらえたほうが良いですよね。
今作では鮫島の新しい上司が登場します。
それも女性です。
大沢在昌らしいといえばらしいですが、これは新鮮です。
さらに彼女の仕事のポリシーは鮫島とは真逆です。
ルールを重んじる人です。
今回の現場は、マンション(民泊物件)です。
そこから物語は動き始めます。
物語は静かに進行していきます。
鮫島もトシをとったので、むかしのような派手さはもうないです。
でも藪がいて、香田がいるというのは、やはり新宿鮫です。
いなくなった人たちを振り返ることなく、進んでいくのも良いですね。
そこにひとつの美学を感じます。
スポンサードリンク