おじさんにとってやさしい時代。

おじさんにとって、時代が少しだけやさしくなったと感じている。

おじさん世代でもアイドル好きを公言している人が実に多い。

既婚者でも独身でもあまり関係ない。

最近だと乃木坂46や欅坂46が人気だ。

アイドル好きのおじさんには様々な意見があるだろう。

でも好きなのだからしかたがない。

我が道を行けば良いと思う。

彼女たちの歌がいまの彼女たちの同世代にどう届いているのかは、おじさんにはわからない。

でも秋元康が手がける曲を、わたしたちは思春期に間違いなく聴いていた。

そしていまでもAKBグループや坂道の歌のなかには昔聴いていた曲を思い出させるものがたくさんある。

もちろんそのままではない。

30年近く経っているから、サウンドなど色々と進化している。

でも、その進化した曲を、おじさんたちは新曲としてではなく、ほぼ懐メロとして聴いているのだ。

もちろん作り手も意識していると思う。

常に最先端の音楽を作るのはカッコいいけれど、ファンがずっとついてきてくれるかはわからない。

その点、懐メロ的要素を入れればパイが上の世代まで拡がるので、売上は計算できるようになる。

もっといえばいまの音楽を作っている世代も、懐メロを聴いて育ち、憧れ、音楽屋を目指したのだ。

ある程度好きなものを作れる立場になったら、自分のとっての懐メロに似たようなものを作るのも自然な流れだろう。

だから、新曲なのに懐メロなのだろう。

否定的なものは何もない。

いい時代になったと素直に思う。

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