ワイン投資と聞いてヴァンネットの件が頭に浮かぶという方もいると思う。
ヴァンネットの破綻がその後のワイン投資に大きな影響を間違いない。
ただヴァンネットはポンジ・スキームという自転車操業的な手法で、資金を回していたので、ワイン投資がうまくいかずに破綻したわけではない。
ワイン投資が儲かる理由として語られるのは、当たりの年のワインを購入して寝かせておけば、ほっておいても日々開栓されていくので、残存数は減る一方になるから、そのワインの価値は右肩上がりになる、というものだ。
おまけに中国を中心に新興国でのワイン需要は高まるばかりで、価格が下落する理由はない。
なるほど聞いてみると確かにそんな気がする。
実際、わたしの周りでもワインの味がわかるという飲食店経営者がいて、資金を集めて、その年のフランスワインを大量に購入していた。
有名なワインではないが、とてもおいしく、かなり伸びしろがあるというのが購入理由だった。
そのワインがどうなったか?
実はまだ長野の某所で深い眠りについている。
たぶんあと10年は眠り続けるのではないかと思う。
購入価格に輸送費や倉庫代や電気代を足しても、いまのところは儲かっているようだが、果たして10年後にどうなっているのかはわからない。
ここ数年で考えるならば、国産ウイスキーを寝かせておいたほうが儲かったような気もする。
余市や山崎のエイジボトルなど数倍になっているのだから。
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