日本郵政が野村不動産ホールディングス(HD)を買収へという記事が出ていますが、実現するのでしょうか?
個人的にはこの買収、悪手のようにも思えます。
まずは高値掴みではないでしょうか?
これが3年前ならばまだわかります。
でも現状、土地や建設コストが上がり過ぎて、都心でマンションを建てても、それほど儲からないです。
今後も投資利回りを考えずにマンションが値上がりし続けるならば、野村のブランド力は魅力的ですが、やはりここまで値上がりしてしまうと、そろそろガラガラと値崩れするほうが心配になってきています。
不動産取引に長けた業者は、去年の年末あたりまでて一旦利確しているというのが通説です。
いま持っている土地や物件で当面勝負できる企業は良いですが、野村不動産のように常に仕入れを伴う企業をいまから買収というのは疑問ですね。
あとプラウドというブランドはどこでも土地さえあればマンションを建てて良いブランドではないはずです。
たださえ低価格帯へ展開し過ぎて、ブランド力が弱まりつつあるのに、あえていま買収するのかというのも疑問です。
そもそも野村不動産には野村系というブランド力は感じても、買収された郵政系になってしまうと、そこにブランド力が残るのかも疑問です。
郵政系になると赤い自転車やワゴンで郵便物を配達しているイメージが強くなりますよね。
いくらテレビCMでおしゃれさを演出しても、身近な郵便局のイメージのほうが強くなるのではないでしょうか?
高齢者は郵便局はいいイメージを持っているかもしれませんが、都会で暮らす若い世代には、どちらかというと固いイメージしかないと思います。
たぶん郵政の中の人は、自分たちがどういうにみられているのかよく分かっていないのでしょうね。
わたしならば郵政系になった野村不動産のプラウドに魅力を感じませんね。