街を歩く毎日のように見かける自動販売機ですが、運営している人間の目には少し違ったかたちで映ります。
副業本などをみると、メリットばかりが目につきますが、実際は色々とあります。
もちろん運営すれば副収入になるというメリットはあります。
メーカーに運営を任せれば一本につき20-30円の歩合でお金がもらえます。
多くの場合、電気代はこちら持ちです。
電気代は季節や自販機の機種によっても異なりますが4,000円から5,000円ぐらいです。
さらに自分で運営すれば、仕入れの工夫しだいでより大きな利益が生まれます。
でもただ安いものを仕入れればいいわけではありません。
良く売れるものも必要です。
そして売れるものはそれほど安くは入手できないです。
たとえばコーヒーの場合、ボスやジョージアはかなり売れますが、まったく売れないものもたくさんあります。
もちろん地域性もありますが、缶コーヒーを自販機で購入する人には、それなりのこだわりが多い人がかなり比率でいます。
だから、どんな缶コーヒーでも売れるわけではありません。
もし缶コーヒーが売れない自販機を運営していたら、種類を見直してみることをお勧めします。
商品補充も毎日のようにするのはけっこう大変ですし、資源ごみの管理もしなくてはならないです。
たとえば街中で数十台運営するならば、人を雇うこともできるかもしれませんが、少ない台数を自分たちで運営するのもそれなりに大変です。
運営するまで気づかないデメリットとしては治安と音の問題があります。
自販機を設置すると当然のことですが、人がそこにはやってきます。
家の前などに設置してしまうと、スマホで長話しながら留まられることがよくあります。
なんとなく治安上、良くないなと感じます。
あと空き缶の捨てる音や、風などで道路を転がる音も気になります。
風の強い日などは、ご近所迷惑なので、うちの自販機から出た缶なのかわかりませんが、とりあえず転がる音が聞こえたら、夜でも外に拾いに行くようにしています。
空き缶以外のごみもかなりの頻度で捨てられるので、けっこうストレスがあります。
精神的には、決して楽ではないのが自動販売機ビジネスだと思います。