パズル&ドラゴンが久々にランキングで1位を奪還しているので、運営会社のガンホーについて書いてみたい。
ガンホーはその昔、アベノミクス銘柄の中心的な役割を担っていた。
プレスリリースが出ると株価が大きく動いていた。
孫正義、孫泰蔵、ソフトバンク、スーパーセルなどとの関係はここでは割愛することにするが、とにかく面白いように株価が上がった。
そして様々な関連掲示板も盛り上がっていた。
パズドラにかげりが見え始めたのは、やはりモンスターストライクの登場ではないかと思う。
アプリゲームのランキングで不動の1位だったパズドラがモンストに1位を明け渡したときは衝撃が走った。
それまでは電車でやっているアプリゲームといえばパズドラがド定番で、他のゲームはたまに見かける程度だったが、モンストはやがて人気を二分するようになり、そして抜き去っていた。
いつしか若い層では圧倒的にモンストが指示されるようになった。
新作が旧作を駆逐するのは、ゲーム業界の常なので、パズドラを責めることはできないけれど、海外展開の遅さがその後の売上と期待感を奪ったのは確実だった。
ガンホーがテンセントになれたはずだとは思わないが、海外展開の遅さで失った売上はかなり大きいだろう。
そしてほぼパズドラの売上という収益体制も問題だった。
パズドラに続くゲームがないのだ。
パズドラはいまでも十分に頑張っているが、ではガンホーの二番手ゲームは何なのだろう?
ランキングサイトで調べる限り、ケリ姫スイーツだ。
かつてガンホー株を売買していたわたしはもちろんこのゲームことを知っているが、とても知名度があるゲームとは言えないだろう。
パズドラしかヒット作がない。
この収益構造こそガンホーのアキレス建なのだ。
もう何年もヒット作を生み出していないゲームメーカーに対して、投資家がNOといっているが、ガンホーの株価のすべてだと思う。
パズドラはある。
しかしパズドラしかない。
それがすべてだ。