銀行が破綻しそうだとSNSを中心に話題なっていますね。
新型コロナウイルスの影響でデリバティブ商品が無価値になって、銀行が破綻するのではないかということです。
デリバティブ商品はリーマンショックのときも話題なりましたが、要は金融派生商品のことで、リスクはあるけれど、利率は高いですよ、とヤツです。
銀行が預かったおカネでそんなところに投資をしているわけです。
いま話題になっているのは、ローン担保証券(CLO)投資です。
CLOは、法人向けローンを裏付け資産とするデリバティブ商品ですが、
新型コロナウイルスの影響で、そのCLOが無価値になってしまうではないかという情報が出回っています。
法人がおカネを返せなくなれば、まあそうなりますよね。
無価値にはならなくても、暴落はしますよね。
日本の銀行がこのCLOをめちゃくちゃ保有していて、
2019年9月末の時点で、
農林中央金庫(農林中金)だけで、 七兆九千億円。
三菱UFJフィナンシャル・グループが二兆四千七百三十三億円。
ゆうちょ銀が一兆五千二百四十一億円 。
これってヤバくないですか?
農林中央金庫とゆうちょ銀行はなんとなく政府の助けでどうにかなりそうですが、
三菱はどうなんですかね?
グループでなんとか乗り切れるんですかね?
地銀も危なそうですね。
貸し出しではもう稼げないので、投資にスイッチしているところも多いと聞きます。
マイナス金利の影響も大きいですよね。
結局、目先のおカネが稼げなくなったので、利回りの高いCLOに投資したら、元本まで擦ることになるんじゃないですかね?
日本の銀行って不思議です。
自分たちが中小企業を審査するときは厳しくするのに、
外資がリスク商品を進めてくると、なぜ購入してしまうんですかね?
たぶん数字の見せ方がうまいんでしょうね。
金融機関が金融商品を購入して利回りで儲けようなんて終わってますよ。
いいカモにされて当然です。
自分たちが審査で落としているような企業に間接的に投資ているようなものですから。
親玉の日銀が日経平均株価もなんとか支えていますが、10,000円とかないことはないですよね。