最近、不動産業界で話題になっているのは、深刻な人手不足です。
元々、不動産業界は労働者の受け皿になっています。
景気が回復して不動産業界が良い時期は他の業界から労働者が移ってきて、悪くなると他の業界へと転職していきます。
良い時期の不動産は、売買案件が増えるので、とにかく売買経験者を採用したがります。
それも他の業種よりけっこう良い給料払います。
たとえば景気の悪い時期は日銭の稼げるタクシー運転手をして、景気が良くなると不動産業へ転職するという人もいます。
こういった流れがバブル以降あったのですが、最近は少し変わりつつあります。
ひとつは宅建はもっていてもパソコンが使えない人には、不動産業が難しくなってきています。
売買取引自体は出来ても、パソコンが出来なければ通常業務に支障きたします。
これでは採用に踏み切れませんよね。
さらに新規採用しても宅建に合格できない人が続出しています。
以前は、不動産業に就職するならば、宅建を必須と考えられていましたが、最近は不動産業についても自分は資格をとらなくても良いと考える人が増えています。
努力するのが嫌というタイプの人は本当に増えましたね。
有資格者がギリギリの人数しかいないという不動産屋は多いですねぇ。
だから、営業担当と契約時に重要事項説明をする担当者が別なことが良くありますよね。
重要事項説明は宅建士の資格がないとできないですからね。
不動産業界は高給取りというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは大手で自社物件をたくさん所有しているような企業や一部の企業だけです。
普通の中小企業の不動産屋で仲介と管理をメインにしているような会社は、平均水準以下の給料です。
だから、景気が回復して売買案件が動くときは、とりあえず売買できる人手がほしいのです。
最近は他業種も人手不足になっているので、それなりに給料が上がって、不動産業へという流れが出来にくくなりつつあります。
街の不動産屋が求人広告を出しても応募ゼロなんてザラですよ。
もっとラクで稼げそうな業界はたくさんありますからね。
本当に稼げるかはわかりませんが、不動産業界よりも将来性がありそうな業界はたくさんあります。
だって、個人投資家をつかまえて投資物件を売りまくっている不動産業者も利回りをみれば、自社ではとても買い入れる水準ではないと思っているのが、現在の不動産業の現状だと思います。
2019.3.22
追記
賃貸の利回りで稼げる時代は終わりましたね。
もっと効率的な投資はたくさんありそうです。