仕事にやりがいを見つけられるならば、それはとても幸せなことだと思う。
わたしの場合、学生時代はずっとパチンコと麻雀で稼いでいたので、アルバイトはあまりしなかった。
パチンコは勝てる台を見つけないと稼げないし、麻雀は相手によって勝敗が左右されるので、見極めが大変だった。
大学までは授業料だけ親にお願いして、ひとり暮らしにかかるお金はパチンコと麻雀でまかなっていた。
大学院に入るともう完全にパチンコと麻雀で稼いで、親を頼ることは無かった。
時代が良かった。
ただそれだけの話だと思う。
だから、社会人になって決まった時間を働いて、決まったお金をもらえるというのは、新鮮だった。
そして少額だが、ボーナスまで貰えるのだ。
肉体的にも、精神的にも、パチンコや麻雀と比べると楽だなと思った。
そして、ある程度、稼げるようになると、お金で仕事に対するモチベーションは上がりにくくなる。
あくまでわたしの場合だ。
人間はしょせん、ずっとは生きられない。
ならば少しでも未来につながるような仕事がしたい。
人のためになるような仕事がしたいと思うのは、当然の欲求だ。
若いうちはまるで分らなかったが、いつしかそういう気持ちが芽生える。
そして仕事も選ぶようになるのだ。
自分で選んだ仕事はとても面白いものだ。
それが人の役に立っているなと感じられると余計に面白いのだ。
人生は仕事によって面白く出来る。
そんな簡単にことに気づくのに、ずいぶんと時間を使ってしまったなと最近、思う。
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